リハビリテーション(rehabilitation)という言葉は、ラテン語の「re」(再び)と「habilis」(適した)の組み合わせに由来します。
すなわちリハビリテーションとは、「再び適した状態になる」あるいは「本来あるべき状態へ回復する」ための治療を意味します。
整形外科で行う運動器リハビリテーションは、外傷・疾患・老化によって生じた身体的不自由を、可能な限り本来あるべき状態にまで回復してもらうことを目的とします。
このためには、症状の原因となっている患部の柔軟性・安定性の劣化を改善させることが不可欠です。
つまり、運動器リハビリテーションでは、①四肢・体幹の可動性を増大させる、②四肢・体幹の筋力を向上させ安定性を得る、という相反する2つの目標をバランスよく達成する必要があります。
これこそがまさに当院のスローガン「しなやかで強い身体づくりを目指して」の意味するところです。
その目的で、当院でのリハビリテーションは、理学療法士をマンツーマンでつけたオーダーメイドのプログラムによる、ストレッチと筋力増強訓練を主体としております。
1回ストレッチしてもらえばたちまち可動域が増大するわけでも、1回のトレーニングですぐに筋力が増強されるわけでもありませんが、正しい方法で無理なく無駄なく「本来あるべき状態への回復」を目指して、根気良く続けていただくことこそがリハビリテーションのココロなのです。