介護保険は、65歳以上の方に適用される健康保険費の削減を目的として制定された制度です。
国民健康保険または社会保険を使って整形外科で行う運動器リハビリテーションには期限が定められており、ある一定の期間を超過すると運動器リハビリテーションを続けることができなくなっております。
しかしながら、運動器リハビリテーションが継続可能な期間を超えてもまだリハビリの継続が必要な患者様がどうしてもいらっしゃいます。
そこで、65歳以上で、運動器リハビリテーションの制限日数を超過してもリハビリが必要な方については、介護保険を使ったリハビリに移行するように求められております。
当院ではこれまで理学療法士が不足しており手が回りませんでしたが、今春の理学療法士増員に伴い、平成29年5月1日より介護保険を使ったサービスを提供できるようになりました。
介護保険のサービスには様々な種類があるのですが、当院での介護サービスはリハビリテーションの継続が主な目的ですので、当院では通所でのリハビリテーションのみを提供させていただき、いわゆるデイサービスのような食事や入浴あるいはレクリエーションなどのサービスは行いません。
しばしば介護サービスを利用される方から、「デイサービスに行ったらやりたくもないお遊戯をやらされて馬鹿にされている気分がした」とか「強い筋力トレーニングを課せられて却って体の痛みが強くなった」というようなご意見を伺うことがありますが、当院ではこれまで続けられてきたオーダーメイドの運動器リハビリテーションの延長として行いますので、このような問題はまず生じません。
介護サービスを受けるに当たっては、介護認定審査を受けて要支援または要介護状態であると認定されないといけませんので、まずは介護認定の適応になるかどうかをご相談ください。